2024年度 第40回総会に当たって
代 表 冨安 兆子
「歴史は繰り返さないが韻を踏む」という、『トム・ソーヤの冒険』の作者として有名なマーク・トウェインの言葉が今、改めて思い起こされます。昨今の世界状勢を注目していると、第二次世界大戦に突入する端緒となる20世紀初頭の状況に何と似通っていることでしょうか。歴史に学ぶことを忘れる人間の愚かさを今さらに嘆きたくなります。
日本の国内を見れば、75歳以上の人口が遂に2000万人を超え、一方で、外国人を含む総人口は前年より59万人減少したと総務省が発表しています(2023年10月1日現在の推計値)。さらに、今年の「子どもの日」に合わせての発表によると、15歳未満の推計人口は1401万人で前年より33万人少なく、43年連続しての減少とのこと。少子高齢化は益々加速の度を増しているようです。
こうした趨勢の中で、私たちは高齢者が社会の中でどのように生き、どのように行動していくべきなのかを、「あなた任せ」にせず、主体的に考えていかなければなりません。このようなときだからこそ、当会も世代交代を進めつつ新たな歩みを模索していく必要があります。
来たる第40回総会では、そのための提案を行い会員皆さまの合意のもとで前進を続けて行きたいと考えております。
(2024年6月)