ご挨拶


  新しい年のご挨拶と
     寒中のお見舞いを申しあげます。

 代  表 冨安 兆子
共同代表 中村 順子

 新年早々、北陸地方一帯の地震による被害の報導に続く大雪の被害や道路の陥没、それに続く大火事、さらに地元北九州市小倉北区の食堂街の火事など、これでもか、と言わんばかりの災害続きで、天の怒りのゆえかと、無力な人間としては途方にくれるばかりです。
 目を世界に転じると、ロシアによるイラク侵攻だけでなくユダヤ教とイスラム教のせめぎ合いの結果とも言えるガザ地区をめぐる攻防もいつ終わるとも知れず、人間同志による残酷な殺戮戦争のおぞましさ虚しさには声を失うほかありません。
 進歩の名のもとに人類が推し進めてきた開発の結果、環境破壊の深刻さは年々厳しくなるばかりです。ローマクラブが『成長の限界』によって人類の危うい未来に言及し、レイチェル・カーソンが『沈黙の春』で警告を発してからでも60年以上が経過しています。
 にもかかわらず、課題解決は遅々として進まず、最大の環境破壊である戦争が性懲りもなく引き起こされ暗たんたる思いに駆られます。
 一方で、デジタル化の進展はそのレベルとスピードにおいて止まるところを知らず、人類の未来への影響も簡単には計り知ることができません。AIによってもたらされる技術革新のプラス面を享受し、その提案の結果をしっかり判断した上で、人類が長年に亘って蓄積してきた英知を働かせつつ物事に当たることができますよう、この一年できるだけの努力をして生きていきたいと希っております。
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
                            (2024年1月)